自慢じゃないけど、長男坊を除く、下3人とも不登校児でした。娘は中学からだったけど、息子たちは小学校も休みがち。でもね、その3人とも大学進学。三男坊は大学院に残るかもしれないとまで言っているんですよ。
不登校になったら、進学に響くと思って、焦っている親御さんも多いと思うのですが、中学に通わなかったからといって、その先の進学を諦める必要はないし、普通科高校に行かれないのなら、定時制や通信制高校に入るっていう方法もあります。
定時制は普通に通えば4年で卒業だけれど、必要単位さえ取得できれば3年で卒業することが出来ます。娘は昼間定時制高校に通っているけれど、3年で卒業して4月からは大学生です。引きこもってニートになっちゃうなら話は別だけど、何かしらの理由があって小学校や中学に通えないのなら、そんなに心配する必要はないと思うんですよね。
次男坊は通信制の高校から、大学へ行ったし、三男坊は夜間定時制高校から進学したし、娘も昼間定時制から。不登校になった時点で、人生の負け組になったような気がするかもしれないけど、子供たちもバカじゃないから、ちゃんと自分の将来を考えていると思うんですよね。
不登校時代は、平日、一緒に遊びに行ったりしたし、学校で勉強をするよりも、もっと大事なことを学ぶチャンスだったと思っているんですよ。うちは夫婦仲もいいとは言えないし、決して裕福とは言えないから3人とも奨学金を利用しての進学ですけどね。
でも、それぞれのお宅の事情に合わせて、お子さんたちの希望に沿った進学を考えるなり、就職を考えるなりしてもいいんじゃないでしょうか。不登校になったからといって、人生が終わっちゃうわけじゃありません。小中の不登校なら、高校進学を諦める必要もないんです。
今、不登校だった子供たちを積極的に受け入れてくれる高校も増えているような気がしますよ。ご近所の目?そんなものを気にしていては、自分の子供を守ることなんてできないと思うんですけどね。
ほとんど中学に通わず、行ったとしても保健室登校だった子供たちが、高校という新しいステージに立ったら、急に学校が楽しいと言い出して、有意義な高校生活を送ることは、決して珍しいことではないと思うんですよね。
少なくとも、我が家だけが特別ということはないと思います。どうしても学校に通わせたいのならば、フリースクールというものもありますし、悲観する必要なんてどこにもないんですよ。
苛めが原因で不登校になった場合なんて、無理矢理、学校に行かせることで居場所を失い、最終的に死を選ばせることになるかもしれないじゃないですか。
義務教育とは、親が子供を学校に行かせる義務があるということで、子供にとっては、勉強する権利があるということなんです。親がその義務を果たしていないということに負い目を感じるのであれば、もっと、子供と納得いくまで話し合うべきです。学校には行かなくちゃいけないと、ある程度の年齢になったら分かるものですからね。
子供を責めないで、家庭に居場所があるようにしておいてあげることが1番だと思いますよ。