電車による人身事故、全然、減る気配がないですね。昨日も娘の帰宅途中に人身事故があり、電車が止まってしまって帰りが遅くなりました。
ある人が人身事故を起こさなければならない程、追い詰められてしまった原因は私たちにあるのかもしれません。彼らが、そんな選択をする前にできることがあったかもしれないと思うのです。
苛めを苦にして、自ら死を選ぶ子供もいます。死ぬくらいなら学校に行かなければいいんです。無理に学校に行かせることによって自殺させてしまうくらいなら、不登校児になってもらった方が余程いいと思いますよ。
仕事が上手くいかない、借金で首が回らない、心の病気が原因で死を選択する人たちもいると思います。弱者に対して、この国は冷たいですからね。1度、失敗してしまうと、2度と這い上がることができないのが日本という国ですからね。
底辺から這い上がって、今、平穏に暮らしている人がいったい何%くらいの割合でいるのか、統計を取ってもらいたいくらいです。
日本の最後のセーフティネットは生活保護じゃなく刑務所だと、私はかねがね思っています。そして、生活保護受給者のことは叩くのに、貧困が理由で罪を犯した人を叩くっていうことがないのが不思議です。お金がなくて泥棒に入って、刑務所に入ったとしても、誰も刑務所をバッシングしたりしませんよね。
刑務所を維持する方が、生活保護費よりも高額なのに、税金を使われているという点では同じなのに、時には同情の目でさえ見ることがありますよね。もっとも、出所してからが大変ではありますが・・・
もっと、日本という国が弱者に対して寛容な精神を持っていたとしたら、人身事故も減ると思うのです。
人間、そう簡単には死を選ぶことなんてできませんよ。本能の部分で生きたいという気持ちがあるんですから、誰も心から電に轢かれて死にたい、なんて思ってませんよ。それでも、人身事故が減らないのは、やはり私たちにも問題があるのでしょう。
まあね、それしか選ぶことができなかったということに関しては同情もしますよ。でも、心の半分では、人身事故は迷惑だと思っている冷たい自分がいることに愕然とします。
確かに、生き残るという可能性は限りなく0に近い方法ではあると思いますが、私の幼馴染お父様は事業に失敗して、鉄道自殺を図り、失敗して手足を切断して生き残ってしまうという、まったく解決方法にならなかったどころか、残りの人生、自分1人では生きられないようになってしまうこともあります。
死ぬ以外に、何か方法がなかったんでしょうか。心を病んでしまっている場合は、どうしようもないケースもあるかと思いますが、他に理由がある場合、自殺以外にも自分たちを救済する手立ては必ずどこかにあるはずです。生きていてくれるだけで良いって言ってくれる人が1人でもいたら、死を選ばなかったかもしれませんよね。
私も、私がいなくなったら嫌だという娘の言葉で、最後まできちんと生きようって決めました。大好きな子供たちを悲しませたりしたくありませんから。
いてくれるだけで良いと言ってくれる人がいるだけで、人は強くなれるんですね。
政府も、何故、人身事故が減らないのか、もう少し、真剣に考えて防止策を講じて欲しいと思います。それは、ただ、鉄道自殺を減らすのではなく、死を選ばなければならない人を救う手立てを考えるということですからね。
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