文章なら、消せば済む。でも、言い放ってしまった言葉は、後から消そうと思っても、消すことはできない。どんなに言い訳をしようが、謝罪してその言葉を取り下げようが、消し去ることなんてできない。
だから、どんなに憤っていても、言葉には気を付けた方がいい。どんなに訂正してお詫びしますと言っても、その言葉を聞いた相手の心には棘になって突き刺さっている場合だってある。言葉には気を付けるように聖書にも書いてある。
言葉は凶器にもなる。悪気もなく言った言葉が相手を傷つけることだってあるんだ。沈黙は金ともいうけれど、余計なことは言わないに限る。傷つけるのも、傷付けられるのも嫌だから、結局は無口になり、必要なことも話すことができない。
冗談が通じない人(私がそれ)もいるし、言葉を額面通りに受け取ってしまう人(私がそれ)もいる。方言の違いから、すれ違いが生じることもある。相手を傷つけるかもしれない言葉は、よく考えてから言わないと、致命傷を負わせることになるかもしれない。
怒りに任せて発した言葉で、取り返しのつかない事態を招くことだってあるんだ。だから、どんなに怒っていても、言葉は考えてから発する方がいい。怒ると黙り込むっていうのも厄介なんだけど、そういう時にには、何で怒っているのかとかだけは、相手に伝わるように説明した方がいいんじゃないのか?
失言は誰にでもある。直ぐに謝れば済むこともある。表面上はね。
だけど、あくまでも表面上なだけで、相手の心の中までは分からない。もしかしたら、自分の失言が突き刺さっているかもしれない。そのことで、本当は苦しんでいるかもしれない。そう考えると、会話をするのも怖くなる。
傷付きたくないから、どんなに理不尽だと感じていても、我慢して謝ってしまうんだよね。喧嘩になれば、もっと傷付くだろうし、傷付けてしまうかもしれない。それでなくても悪事を重ねてきたのに、ここで罪の上塗りをするのは嫌なんだ。
それに、所詮は他人なんだから、理解しろっていう方が無理な相談だとも思う。言っても無駄っていう気もする。忠告しても、相手にその気がなければ鬱陶しいだけのお節介だしね。知らずにやっているのか、知っていてやっているのかっていう点もある。。
言葉は恐いよ。使い方ひとつで、とんでもない事態を招くことになるんだから。粗暴な言葉は、暴力と同じだ。品のない言葉は相手を不快にさせるし、丁寧過ぎる言葉は、壁を作ることもある。
でも、人間はテレパズじゃないから、話し合う必要があるんだよね。話さなくちゃ分からないことも多いんだけど、話している間に怒りだす場合もあるから、どうやって話したらいいのか分からなくなる。
口には気をつけろってことだよね。取り返しがつかないことになるかもしれないから。どんなに親しい間柄でも、それは変わらない。ましてや、友人知人レベルになったら、本当に気を使わないと、そこで関係が終了してしまうことだってあるんだ。気を付けるに越したことはない。
それでも、余計なことを言っちゃうのが人間で、それが弱さなんだと思う。そして、それをどう受け止めるかが、人の強さを決めるのかもしれない。
私は、強い人でありたい。強い人っていうか、優しい人?言葉を柔軟に受け止められる人?今のところ、全然、出来ていないけど・・・
口は災いの門だから、本当に言葉には気をつけないと。誰かを傷付けて良い権利なんて誰も持っていないんだから。口をつぐんでいようと思う。私の言葉が誰かを傷つけてしまわないように。誤解を招かないように。
つまらない人だと思われる方が、誰かを傷つけるよりは、ずっとマシだと思うから。
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