わが国は治安が良く、安全な社会だと言われるが、近年にあっては国民の生活不安をもたらす要素は数多くある(格差、貧困、老後の厳しい生活……)。それにもかかわらず社会の秩序が揺るがないのは、これらに由来する苦悩や葛藤の多くが「自己責任」として切り捨てられているからだ。育児や介護などと同じく、生存危機の処理も「私」依存型の社会のようだ。
情報源: 殺人より自殺に走る「内向型」日本人は政府にとって都合が良い | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
なんでもかんでも自己責任で片付けようとする日本。
私は日本人だし、日本が好きだけど、
こんな冷たい国は滅びてしまえばいいと思うことが度々ある。
弱肉強食なのだから、弱者は助けなくてもいいという、
人間味の欠片もないような考え方をしている日本人が、どのくらいいるんだろう。
人口の3人に1人は、生活困窮者を助ける必要はないというデータがあったはずだが、
余りにも冷たい考え方に、怒りを覚えずにはいられない。
人生には、何が起こるか分からない不確定要素がたくさんある。
今、生活に困るのは自己責任だと切り捨ててしまっている人だって、
病気になり、仕事ができなくなったとしたらどうするんだろう。
貯金があるから大丈夫。保険に入っているから大丈夫。
絶対に、そんなことはないから。
保険会社は、なるべく保険金を支払いたくないし、
入院でもしようものなら、貯金だって、あっという間になくなってしまう。
自分が生活困窮者の仲間入りをしたら、福祉にも頼らず、
この世から消え去ることを選ぶんだろうか。
弱者と呼ばれる人たちだって、決して最初から弱者だったわけじゃないでしょ。
野宿生活をしている人の中には、かつては社長さんだった人だっているわけで、
何のはずみで、転げ落ちるかなんて、誰にも分からないんだ。
毎年、自殺する人が約3万人。
未遂で済んだ人を含めたら、
いったい、どれだけの人たちが人生に絶望しているのか。
でも、政府も国民たちも、決して、本気で自殺対策に取り組もうとはしていないよね。
全てが自己責任なんて、おかしいじゃないの。
勤めていた会社が倒産しても自己責任。
病気になっても、怪我をしても自己責任。
自己責任とは呼べないようなことまで、自己責任で片付けようとする。
自分に害が及ばないように、
自己責任っていう便利な言葉を使っているだけだよね。
でも、自己責任っていう言葉は、加害者を擁護することにもなるんだよ。
救われない人をたくさん作って、先進国です、とか
ちゃんちゃらおかしい。
デンマークになれとは言わないけれど、
もう少し、福祉が手厚くても良いんじゃないの?
いつ、自分が転げ落ちるか分からないんだもん。
最後のセーフティネットが刑務所とか、絶対に、日本は狂ってる。