身体を壊してから、ずいぶんと丸くなったとは思うけれど、私は、やっぱり夫が恐いんですよね。夫が溜息をつくのも気に入らないし、自爆して自暴自棄になっているのも見ていて気持ちのいいものじゃありません。不機嫌になって、いつ暴力を振るわれるかと思うと、怖くて、怖くて仕方ないんです。
すぐに大声を張り上げて、人の弱みに付け込んで、これもDVの一種ですよね?彼が、家事をしているとハラハラします。いつ、不機嫌になって食器や調理器具を投げつけてくるかもしれないと思うと、安心して楽できたあ、なんて思う余裕はないですよ。
自分がどれだけ酷いことをしてきたか、まったく自覚がないので、なお性質が悪いです。そして、私が、もう、とっくに愛想を尽かしてることも気が付いていません。
怒鳴らなくてもいいような場面でも、怒鳴られ、罵られ、今でこそ、手を出すようなことはなくなったけれど、やっぱり、昔のことを思い出すと怖くて、彼の機嫌を損ねないようにするのが私の1番の課題になってしまっています。本当は、もう限界なんですよ。
もう、一緒に暮らしていくなんて絶対に無理なんです。ただ、離婚してしまうと生活できないのと、子供たちに会えなくなることが、私を引き留めているんです。離婚したいと申し出たところで、怒り狂って暴力を振るわないとも限らないし、でも、弁護士さんを雇うだけのお金もありません。
今更、離婚してどうするの?って娘の言葉も引っ掛かってます。娘だって、攻撃の対象になっているのに、自分の父親をATMだと割り切って生活しているんですね。
私も、割り切って生活ができるようになれば、気持ももっと楽になるのかもしれませんが、いつも、イライラして不機嫌な夫に対して、どう接したらいいのか、未だに分からないんです。
自分は100%正しいと信じている夫。反論すれば、すぐにキレて何をしでかすか分かったものじゃありません。だから、明らかに間違っていることであっても、その通りですね、って同意をしておかないと、命がいくつあっても足りませんよ。
結婚する前は、優しくて紳士的だったのに、籍を入れた途端に私はサンドバッグ状態。どんな些細なミスでも、全部、私のせいにして、私を責めることしかできないんですよね。言ってもいないことを言ったと言い張って、私を責めます。
そんなに大した問題じゃなくても、怒鳴りつけてくるし、本当に怖いんです。
さだまさしの「関白宣言」の歌詞の中に、幸福は二人で育てるもので、どちらかが苦労してつくろうものではないはずって、出てきますよね。そんなのは綺麗ごとに過ぎないと思うんですよね。確かに、DVの無い、お互いの意見を尊重し合える夫婦もいるのかもしれないけど、少なくとも我が家は、誰かが我慢して幸せに見せているだけです。
子育ても、もう終わりです。娘が大学を卒業して社会人になったら、自分の力で食べていくことが出来るようになるでしょう。もう、私が母親として頑張る必要はなくなるわけです。夫と2人きりの生活なんて、私には考えられません。
子供たちが緩衝材になってくれているおかげで、結婚生活が続けられているんですから、緩衝材が無くなったら崩壊するのは目に見えています。子供たちには恵まれたけれど、私って本当に男を見る目がないんですね。他人になれたら、どれだけ精神的負担が減ることか。でも、簡単には他人になれないこのジレンマ、誰か分かってください。