医者に禁煙を勧められても、いっこうに介さない夫。そのくせ、夜中眠れないくらいの咳で、日中のパフォーマンスは著しく下がっている。
自分では喘息だって言い張っているけれど、どう見ても、喘息の症状とは違うんですよね。だって、私もかつては喫煙者で、喘息を起こしている時に煙草を吸おうとしても咳き込んで吸えなかったもの。夫はゼイゼイ言いながらでも、しっかり吸えている。
吸入然り、1回目の吸入は咳き込んでしまうのが普通だけど、夫は難なく吸うことができる。
それだけじゃなく、喘息では起こらない嚥下障害とか体重の減少とか、食欲不振とか、息を吐き出す時に口をすぼめるとか、肺気腫を疑わせる症状でいっぱい。
もう、この歳だから、長生きしなくてもいいだろうっていうけれど、苦しんで苦しんで死ぬのと、あまり苦しまずに死ぬのとどっちがいいかって言われたら、絶対、後者の方だと思うんですよね。煙草をやめなければ、待っているのは苦しむ死の方だって、まったく気が付いていないみたい。
まあ、人のことは言えないけれど、自分勝手ですよね。この歳だから、いつ死んでもいいとか言うの。夫が家計を支えている以上、そこには生活がかかっているわけで、還暦を過ぎていようと、過ぎていまいと関係なくて、働くだけ働いてもらわないと困るんですけど。
もし、本当に肺気腫だったとしたら、禁煙するだけでも呼吸が楽になるはずで、他の治療薬は、心臓に負担がかかるから使えないとしても、禁煙することによって、これ以上肺細胞の死滅は避けられるはず。
問題は、本人がまったく自覚していないのと、禁煙する気が皆無だってこと。
その咳き込んで苦しい状態が、喫煙で酷くなっているってことにまったく気が付いていないんじゃないかと思うんですよね。仕事に関しては、コンピューターかと思うくらい頭が回るくせに、どうして、喫煙のリスクについては、これだけバカでいられるのか不思議で仕方ない。
禁煙するのって、そこまで大変じゃないですよ。げんに、私自身が禁煙に成功しているんだから、意志の力で何とでもなります。煙草を吸う代わりに、飴玉一個口に放り込んでおけば、結構、我慢できるものでしょ。あとは、歯を磨くとか・・・
それでダメなら禁煙外来で、禁煙指導を受けるとか、方法はいくらでもあると思うんですけどね。
日本政府も、いつまでも煙草を合法にしていないで、シンガポールみたいに違法にしちゃえばいいんだわ。マリファナの方が依存性がなくて安全とか、世の中、信じられないことばかりだけど、政府としてみれば、税金取り放題の煙草をなくすことなんてできないのかもしれない。
だけど、その煙草で命を落とす人がいるっていうのは大きな問題だと思うんですよね。緩慢に死を招くのが煙草だってこと、もう、みんな気が付いているんじゃないですか。
それなのに、普通に販売されているっていうのが、許せないんですよ。喫煙は健康を損なう危険があるじゃなく、確実に殺す可能性があるんだってこと、もっと周知されてもいいと思うわけです。
私も、かつては喫煙者だったから、煙草が吸いたくなる気持ちはよく分かるんですけどね。これ以上、悪化させないために、夫に何としてでも禁煙させないと・・・
そんなに簡単に止めてくれるような人なら苦労はしないけれど、絶対、痛い目に遭わないと、言っても聞かないから、1度、入院にでもなればいいのかもしれない。入院されたら、生活に困るから正月休みの間、入院とかがいいかもしれない。
年末年始だって、入院患者は治療を受けられるわけだし、夫も痛い目に遭うわけだから、心を入れ替えるでしょ。多分。
他に、禁煙させる方法なんて思いつかないもん。うるさく言って殴られるのも嫌だし、子供たちは、とっくの昔に見放してしまっているから、当てにはできないし、もう、本当に入院させて徹底的に嫌な目に遭ってもらわないと、絶対、1人だと誘惑に負けてしまうタイプだと思うの。
他人に厳しく、自分に甘くだからね。
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