拝啓
安倍総理大臣殿。体調は大丈夫でしょうか。突然の辞任表明でしたが、私は特に驚きませんでした。休みを利用されて、病院に長時間滞在されたという報道を見て、総理の体調に異変があったのではと、思っていたからです。
総理の患っておられる潰瘍性大腸炎は完治しない難病であることを知っていますが、ただの腹痛と思っている国民も少なくありません。任期途中での辞任、さぞ、無念だと思いますし、心無い言葉を浴びせかけてくる国民も少なくないでしょう。辞任を決断されるほど、体調が悪化しているのだと私は思っています。
安倍総理、私はあなたに感謝しています。あなたは憲法を改正しようとしてくださった、それだけでも充分です。自衛隊を違憲ではなくしようとしてくださったこと、それが叶わなかったとしても、行動してくださったことに感謝します。
総理が解決したかった問題は、次の総理が解決してくださると信じます。あなたのことを、逃げたと言って石を投げる人もいるでしょう。でも、あなたが成し遂げてこられた功績は、消えることがありません。病気になる方が悪いという、日本人の歪んだ認知が正されることを心から願うばかりです。
私はあなたの信奉者でもないし、自民党を応援しているわけでもありませんが、あなたのやってきた政策の殆どは支持しています。ただ、生活保護の引き下げなど、福祉の切り捨てとも思える政策にまで、拍手を送る気にはなれません。底辺で貧困に喘ぐ人たちを見捨てるような政策を続けるなら、今後、自民党に私の票を入れることはないでしょう。
辞めていく総理に要望しても仕方ないことではありますが、次期総裁になる方にお伝えください。弱者を救済することと、引き下げた生活保護費を以前の水準にまで戻すことと。
予算がないからといって、弱者を踏みつけるような政策はおやめください。ご老人にばかり気を使う政治はやめてください。次期総裁になられる方に、この課題を申し送りしていただければ幸いです。
総理の悲願であった、拉致被害者救出や、北方領土返還、憲法改正は次期総裁になられる方に託し、今はご病気を寛解させることを第一に考えてください。長きに渡り、日本をけん引してくださったことに、改めて感謝申し上げます。
どうかお体をお大事に。今まで、お疲れさまでした。もし、病気が寛解し、再度、総裁をされることがあったなら、私はあなたを支持することでしょう。どうか、心無い声に負けず、病気を克服し、再度、政治の表舞台で活躍されることを祈ります。
本当に、今までありがとうございました。
敬具
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