明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
正直言って、私は正月が嫌いだ。子供の頃はお年玉がもらえたり、お菓子食べ放題だったりしたから好きだったけど、家庭を持ってからは、とにかく1年のうちで1番嫌いな行事が正月ということになる。
正月にお節を並べる度に思い出す夫不在の正月。前妻さんのところに行って、正月を過ごすのが当たり前だった。残された私たちはお節もなく、お年玉もあげることができず、いつもと同じように火の気のない部屋で、いつものようにパンをかじり、人気のない街のコンビニで安いおもちゃの詰め合わせ福袋的なものを子供たちに買い与えるのが精いっぱいだった。
私には前妻さんの元に行くって言わずに、台湾へ出張だといつも言っていたけれど、帰ってくる度に子供の名前を間違えるから気が付かないはずはない。もう、前妻さんとは会わないって約束したのに、私との約束なんて夫にとっては何の価値もなかったらしい。
前妻さんに会わなくなったのは、前妻さんが恋人と子供たちを置いて出て行ってしまって、その子供たちを我が家で面倒を見るようになってから。それからの正月は実に豪勢になった。ご馳走が並び、お屠蘇が用意され、お年玉も子供たちに渡すことができるようになった。
そうか、この人は前妻さんのところで、これだけ散財して、いい格好して、離婚したことも前妻さんの子供たちには内緒にしていたのかって、心が壊れた。私には僅かな生活費しか渡さず、ぎりぎりの生活をさせておいて、自分たちはご馳走三昧、暖かな部屋で幸せな家族をやっていたわけだ。
夫は馬鹿だ。自分の給料で、2つの家庭を維持できると思ったらしい。わざわざ前妻さんたちを近くに呼び寄せて、また、みんなで暮らそうって言っていたらしいから。夫の給料でそんなことができるはずないのに、生活がうすのろだって知らないってことは恐ろしい。
もう、前妻さんの元に行くてことはなくなったけど、クリスマスや正月などのイベントがある度に、寒い金沢で、どんよりした空の下で寂しいお正月を送っていたことが蘇って、素直に新年を迎えたことを喜べない。私が感じていた孤独感を1度も感じることなく、この人は死んでいくのかって思うと腹立たしい。
多分、これも私のトラウマになっているのだろう。正月は嫌いだ。自分が思う通りには動けないし、過去も蘇って辛くなるだけだし、なんで?って思うくらいにゴミは溜まるし。
主婦にとって、正月は普段以上に忙しいんじゃないだろうか。夫が休みで家にいるっていうことだけで、何もしようとしない旦那に腹を立てながら汚れた食器類を洗ったり、義実家に行って気疲れしたり、いいことなんて何もない。私にとって一つ幸いなのは、夫が義実家と縁を切っているので、顔を出しに行く必要がないってことくらいだろうか。
正月だからといって、体調管理に無頓着になる夫はどうしようもない馬鹿だ。完全に塩分オーバーしているのに、正月くらいはいいんだって食べ続けてる。むくんで動けなくなるのは自分だし、今度、入院っていうことになったら、生きては出られないかもしれないってどこまで分かっているんだろう。
こっちが心配して減塩を心がけても、本人が塩分たっぷりの料理ばかり要求してくるんじゃどうにもできない。いくら減塩醬油を使ったって、減塩味噌を使ったって、塩分が0ってわけじゃない。私が気にして減塩させようとしても、減塩ドレッシングは不味いから使わない、減塩焼肉のたれも使わないじゃ、心臓に負担がかかって、余命宣告より早く逝ってしまう。
もっと、考えて行動してくれないと。正月だからと言って、血圧測定も体重測定も拒否。体重が増えていれば、水が溜まっている可能性があるわけで、その水を抜くためには入院が必要になる。日頃、節制していれば余命宣告より長く生きられるかもしれないのに、まったくお構いなし。
お節料理に、どれだけの塩分が含まれているか知らないけど、おそらく、6gなんてかわいいものじゃない。あとで帳尻を合わせるからいいって言うけれど、彼が考えたメニューでは減塩なんてできはしない。
本人に自覚がないんだから、私が何を言っても無駄だね。夫に復讐してやりたいとは思うけど、何をしたら復讐できるか分からない。ほんとに、正月なんてなくなればいいのに。新しい年になることが、なんでそんなにめでたいんだか、私には理解できない。
スポンサードリンク