誤診だったんじゃないのか

夫は突発性拡張型心筋症という難病で、余命宣告まで受けた。助かる道は心臓移植しかなくて、年齢的なこととかも考えて、心臓移植は断り、数年後に訪れるだろう死を待つ身になった。余命宣告が当たる確率は50%。もっと生きられるかもしれないし、その日を待たずに死んでしまうかもしれない。

でも、昨日、大学病院で言われたのは、落ち着いているから、もう、わざわざ大学病院で診察を受ける必要はないってことだった。心臓を診てもらっている小田原の病院があるんだから、そこだけで十分だと言われた。コロナ禍で、感染リスクを考えての発言だったのかもしれないけど、本当に夫は難病で数年しか生きられないのか疑問を持ってもおかしくはないだろう。

心臓の機能が成人男性の30%~40%しかないっていうのは、紛れもない事実で、強心剤で心臓を動かしていると言ってもいいんだけど、今のところ、水も溜まっていないし、入院するようなこともない。入院リスクを高める喫煙をやめる気配もなく、チェーンスモーカーぶりは健在だ。

気を付けているのは、塩分だけで、その塩分制限だって無視していることも多い。こちらが減塩メニューを作ったとしても、平気で塩分の多いお菓子とか食べちゃうから、摂取制限である塩分6gm未満に収まっていることは少ないんじゃないかと思う。

仕事もバリバリこなしていて、病人には見えない。杖をついているのは、心臓が悪くて歩けないからではなく、昔、痛めた足の状態が良くないからだ。山ほどの薬で命をつないでいるようには見えない。

もしかして、誤診だったのではないかと疑いたくなるくらい元気だ。毎月、必ず1回は出張にも出る。突発性拡張型心筋症の死因で1番多いのは突然死だ。今、元気でも、次の瞬間は分からない。夫は余命宣告を受けた年数だけは生きられると思っているみたいだけど、不摂生な生活を送っていれば、その日はもっと早く来るかもしれないわけだ。

当初より、薬も減っている。普通、この病気になると徐々に心臓が弱っていき、薬の量も増えるし、入院になることも少なくないらしい。でも、夫は一昨年の入院以来、入院が必要と言われたこともない。だから、夫がそんな難病で死を待っているとは思えなくなる。

本当に誤診ではないのか。本当は、もっと違う心臓の病気か何かで、もっと生きられるんじゃないのか。モラハラDV男など、死んだところで悲しくもないが、残された者が生活に困らないようにしておいて欲しい。だから、病気を理由に仕事を辞めるなんていうことは許さないし、死ぬまで働いてもらわないと困る。

あとを継いでくれるはずの娘に仕事を教えて、生活の維持ができないと困るのだ。夫ほどの知識はないが、私にもできる仕事はあるっていうのは内緒にしておこう。仕事に関わり合いになりたくないのは、過去のトラウマだ。

もし、夫が余命宣告を乗り越えて、現役で働けるなら、それが1番だろう。入院リスクを50%も高める煙草もやめられないで、入院もしなかったのだから、この先も今の生活が続くと錯覚してしまう。やっとお金に困らない生活ができるようになったと思ったら余命宣告とか、マジで勘弁して欲しい。

後、数年のことだから我慢もするけれど、もし、長生きしてしまうのなら離婚することも視野に入れておかなくちゃならない。私の我慢にも限界がある。でも、多分、離婚はしないんだろうなって思わないでもない。私には経済力がないからね。経済力のために離婚できないっていうのは情けない話だ。

もう、夫に対して、欠片も愛情が残っていないことは、私自身がよく知っている。それでも、誤診であって欲しいと願う気持ちがないわけじゃないんだ。揉め事は極力避けたいけれど、自分で自分の機嫌の取れない夫は、平気で人を傷つけるような言葉を吐くから、家族の中に夫の味方になる人間はいない。しかも、彼のイライラの捌け口は、自分より弱い者に向けられる。やり返したら、多分、驚いて2度と八つ当たりの道具にはしないだろう。

具合が悪いって言いながら、なんだかんだで元気だ。本当に心臓が悪いとは思えない。腎機能も弱っているし、糖尿も悪化しているみたいだけれど、そんな感じは全く受けない。それとも、彼のしんどいという言葉を聞きすぎて感覚がマヒしてしまっているのか。

亭主元気で留守がいいっていうCMが昔あったが、それは真実だと思う。一緒にいるだけで息が詰まってしまうから、彼が出張に出てくれると、ものすごく気楽だ。まあ、子供たちが言うように、私に見る目がなかったんだろう。

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