自分では、まだまだ若いつもりでいても実年齢は確実に顔や体型に表れているし、いくら心が乙女でもそれを隠せるわけじゃなくて、好きな服とか、好きな髪型とか全部1度リセットする必要があるような気がしてくるんだ。
この歳になって、このデザインの服はおかしいとか、こんな髪型はおかしいとか、自分で自分の心を老け込ませるようなことばかり考えてしまって、全く、楽しめない。今日が一生のうちの1番若い日だってことは分かっているし、でも、この歳になって膝の出るスカートもフレアースカートも履くことに抵抗がある。自慢の足も、もう綺麗とは言い難い。
こうやって、自分にブロックをかけて、自分で魂を老け込ませてしまっているんだろうなって思わないでもない。でも、確実に似合わなくなってきているのだ。好きだった服が。髪は伸ばして後ろで1本の三つ編みにしているけど、そこにリボンをつける勇気はもうない。本当はつけたいけど、多分、もう似合わない。若い頃にリボンちゃんって呼ばれるくらい好きだったリボンがもう似合わないんだ。
何を着たらいいのか、どんなヘアスタイルにすればいいのか、シニアと呼ばれる年齢になって、試行錯誤している。もう老人ホームに入れる年齢なわけで、そう思うと残りの人生、なんか、もうどうでも良く感じてしまう。
元気だけど、元気で気も若い分、若い人の服装が羨ましくなる。自分が着たら絶対に似合わないって分かっているから、それなのに、自分が何を着たらいいのか全く分かっていない。シニア服装で検索しても、ぱっとしないし、周りは好きなものを着ればいいって言ってくれるけど、好きな服が似合わないんだ。
服装だけじゃなく、年齢を理由にいろんなことにブロックをかけてる。自分で自分を老け込ませてどうするって思うんだけど、好きを追求したら恥ずかしくなるくらい若い世代と同じようなものを追いかけてしまう。映画だってアニメくらいしか見に行かないし、漫画だって読むし、でも、それでいいのかって思ってしまうんだ。
もっと、落ち着いた年配の女性を目指すべきではないのかって。好きなものをずっと好きでいたいって思ってはいるんだ。何歳になっても好きは好きで、追いかけたいと思うんだ。だけど、実際はこの歳になって、こんなことしてたらいけないんじゃないかって気持ちがあって、好きを好きっていえない自分がいる。
いつまでも、ロックが好きで、アニメも好きで、配信を楽しみにしている漫画があって、本当は好きなもののイベントとかも行きたかったりするし、でも周囲は若い人だらけで浮いてしまうと思うと腰が引ける。
これが魂が老け込むっていうことか。自分が大人だという自覚はない。大人ってどんな人を指すんだろう。大人になったらどうなるのかとか考えてしまうけど、年齢だけで言ったら、私も十分に大人なんだ。自覚はないけれど。この年齢になってもTシャツにジーンズが似合う人もいるんだろう。私には似合わないけれど。
似合う服はないって言っても過言ではないくらいなんだ。スリムな体型でもないし、それだけでもハンデだ。
年齢を言い訳にはしたくないけれど、躊躇してしまうことが増えた。年齢的なハンデもあるけど、今からでもチャレンジしたいことがないわけじゃない。でも、心のどこかに今更?って気持ちがないわけじゃない。このままではどんどん魂が老け込んでしまうし、外見にも表れてしまうだろう。
まだ、体が動くうちに、やらなくちゃいけないことがたくさんある。基本、インドア派なので外に出て活動したいとかそういうことではないけれど、このままだと本当に何もしないまま、何もできないお婆さんになってしまいそうだ。
子供の頃、歳を取ったら着物を着るものなんだと思っていた。でも、実際は着物なんて着られないし、高齢の女性の服装を見たら、みんなチュニックにパンツスタイルって感じで、私も同じような服装をしなくちゃいけないのかって思ってしまう。私はパンツよりもスカートの方が好きなのに。
本当に魂が老け込んでしまう。年齢に捕らわれ過ぎているのかもしれない。浅野ゆう子は私より年上だけど、私より断然若い。きっと魂の若さが違うのだ。多分、心は若返ることが可能で、考え方ひとつ変えることができれば、世の中、もっと楽しくなれるんじゃないかと思う。自分が自分の年齢にビビっているだけで、人生100年時代なんだから、もっと楽しまなくちゃいけないんじゃないかとも思う。
まあ、100歳まで生きたいなんてこれっぽっちも思っていないけど。
ポップなTシャツにミニスカートっていうわけにはいかない。ついこの間まで、十分通用していた服装が似合わない。それだけで、かなり心に圧がかかる。魂を老け込ませないためにはどうしたらいい?答えはまだ出ない。
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