私はメンタルクリニック通院歴20年の精神疾患持ちで、いろいろ病院を変えて(引越しとかもあったし)、やっと今のメンクリに巡り合ったんだけど、最近、ドクターの言動が何だか怪しく聞こえて、ドクターもメンタルをやられているんじゃないかって思ったりしている。
ドクター曰く、死にたいと思ったことのない人なんていない。いやいや、確かに超落ち込んだ時とか健康な人でも死にたくなるかもしれないけど、日常的に死にたいとは思わんでしょ。生物とは生きたがるもので、積極的に死にたいとか思わないようにプログラミングされているでしょ。だいたい、メンタルクリニックのドクターがそういうこと言っちゃっていいものなのか?
おかしな話をする人ばかり相手にしているから、ドクターもメンタルいっちゃったんじゃないかって、こちらが心配になる。私も患者の1人だから、偉そうなことは言えないけど、最近のドクターは物忘れも多くなってきたし、体の調子も悪いらしいからちょっと心配。今のメンタルクリニックが閉鎖になったら、かなり遠くまで行かないとメンクリがないんだ。
いや、あるにはあるけど、ここは合わない、ここはダメって蹴ってきたところしかない。隣の市まで行かないと治療が受けられない。だから、ドクターには元気で頑張ってもらわないと寛解を目指す身としてはきつい。
持病を持っているドクターだから、働くのしんどいって言うんだけど、患者に愚痴をこぼすってそれだけ信頼されているのか、私はもう大丈夫だと思われているのか、それとも、患者数を減らして閉鎖したいのか、いったいどれが正解だろう。
もしかしたら、メンタルを病んでいない人の方が少数で、みんな気が付かない程度に病んでいるのかもしれない。でも、精神疾患に対して理解なさ過ぎの世の中だよなあって思う。もしも、みんな死にたいって思いながら暮らしているんだとしたら、もう日本は終わりだ、終わり。
生命維持活動をしなくなったら、国が繁栄するはずないじゃん。それでなくても少子化で人口は減る。自殺者は減っているようだけど、人口比率で見たら、どうなのか分からない。私が住んでいる場所の最寄り駅付近の踏切では、しょっちゅう人身事故が起きているのが実態で、減っているようには思えないんだ。
生き難い世の中だから、メンタルクリニックで患者さんの鬱陶しい話を延々と聞かされているドクターが死にたいと思ってしまうようになるのも分かる気がする。自分で自分を治療するのは難しいかもしれないけど、患者のためにも自分が健康でいて欲しいと思う。ドクターにはドクターの事情があるのは良く分かっているけど、お互いが傷を舐めあうようなことになったら、それはメンクリではないだろう。
こじんまりとはしているけど、患者さんも結構いるし、落ち着いた雰囲気のいいメンタルクリニックなんだ。予約時間に診察が始まるということもないし、1時間待ち、2時間待ちは当たり前で、今は新患も取っていないみたいなんだけど、やっぱり閉めることを考えているんだろうか。
年齢的なこともあるし、今の患者さんたちが寛解したら終わりにしようとか考えていないとは言い切れない。
寛解しても、再燃する可能性が非常に高い私としては、いつまでも存在していて欲しいメンタルクリニックなんだ。でも、それがあり得ないことだって、頭では理解している。人間だれしも歳を取るし、歳を取ればできなくなっていくものもある。
ドクターだって、私と同年代か、もしかしたら、もう少し上かもしれない。あと10年頑張れ、20年頑張れとは言えない。引退して、穏やかな老後を送りたいと言われたら、引き留める術はない。
それに、日常的に死にたいと思っているのなら、すぐに引退した方がいいっていうのはある。なんで、患者がドクターの心配をしなくちゃいけないのかって思うけど、結構、長い付き合いだし、私を日常生活が送れるようにしてくれたのもドクターだからね。やっぱり恩は感じる。
通い始めた当初、私の感情の起伏は激しくて、落ち込みも酷くて、何もできない、寝ているだけみたいなところもあったのに、今は、家事もできるし、仕事の手伝いも任されているし、これで、睡眠障害と幻聴もどきが消えれば、卒業できるくらいのところまで持ち上げてくれたのが今のドクターなんだ。薬の変更をしてもらえなかったら、今も鬱で苦しんでいたと思う。ほんと、ドクターに対しては感謝しかない。
だから、ドクターが病んでいるならちゃんと治療して欲しいとも思うし、体調が悪くて休診日が増えても文句はないんだ。もし、あの時、向精神薬に変更してくれなかったらと思うとぞっとする。今じゃ、別人と言われるようになるまでのところまで引き上げてもらえたんだから、薬の合う合わないとか、病院の合う合わないとか重要だと感じる。
マジで、今も生きているのはドクターのおかげです。ドクターにもゆっくり休んで欲しいと思うのはおかしなことなんだろうか。
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