悲しいけれど、もう、時間はないのだ。悠長なことは言っていられない。来月からの仕送りは無理だ。子会社が起動に乗るまで踏ん張れると思っていたけれど、親会社の方の売り上げが落ちていて、子会社に回せるだけの資金がない。すなわち、三男坊に支払える給料は出ない。それを伝えてあるけれど、理解できているのかどうか、いまいち疑問だ。
1度、帰ってきて病気が良くなったら北海道に戻れば?って提案はした。既読スルーされた。帰ってきたくないことは知っている。それでも生きるためには仕方ないことだってあるはずだ。どこまでも、理想論だけでは食べていかれない。夕方まで眠っている生活がうつ病に良いとは思えない。ちゃんと朝起きて、規則正しい生活を送らないとダメだろう。
起きたくないという気持ちは理解できる。憂鬱で体も動かない。でも、動かないとダメなこともある。仕事を探しているというけれど、そんなに簡単に見つかるとも思えない。そもそも仕事ができるなら、何で最初から働かなかったのか。
子会社は三男坊のために作った会社だ。立ち上げた当時はこちらも業績が良かったから、起動に乗せて彼が療養に専念できるようにと夫が立ち上げた。でも、上手くいかなかった。こちらの生活さえ危うい。この状況下では給料が支払えない。
親の心子知らずとはよく言ったもんんだ。これだけ心配していても、三男坊には1mmも伝わらない。帰ってきたくないではない。もう1人暮らしをさせないとも言っていない。寛解に時間はかかるかもしれないが、良くなったら北海道でまた頑張ればいいって言っているだけだ。
マジで時間がない。もう11月も後半だ。今月分は何とか送れるかもしれないが、来月からは本当に無理だ。仕事を探しているのなら、もう、見つけて働き始めていなければ、路頭に迷う。生活保護も考えるくらいここには帰ってきたくないらしい。分かるよ。私だって夫と離れて暮らしたいもん。でも、そうしないのは、自分が生きるためにはお金が必要だって痛いほど分かっているから。
自分の望み通りに何でもなるなんて思っていないから。皮肉にも嫌味にも逆ギレにもフキハラにも耐えて、呪いの言葉で日記帳を埋め尽くしていても、自分が生き残るには仕方ないって諦めがあるからね。それに、今の夫なら、私の力でも簡単に倒せる。ボス戦にもならない。雑魚敵だ。
三男坊は家を離れて2年近くになるのか。夫の弱り様を見ていないから、戦うという選択肢を持てないのかもしれない。今の夫なら、何か言われても簡単に倒せるって分かったら、帰ってくる気になれるだろうか。憎しみで目が曇っているなら、それは拭い去らなければならないだろう。真実を見せる必要がある。
夫が三男坊をどれだけ大事に思っているかとか、そのために子会社を立ち上げたこととか、本人は知らないのかもしれない。病気のことだって、一生懸命調べて、頑張れって言ったらいけないんだよなって言葉選びに注意しているし、私が病んだ時とはえらい差がある。私が心を病んで人が怖いってなった時に、あの人がやらせたのは模試の監督だ。あ、こいつ、全然、分かってないなって思ったもん。
今でも、私には全く気を遣わないけれど、子供のことになると神経質になるようだ。私も寛解しているわけじゃなくて、薬、増えているんですけど。
この際、私のことはどうでもいい。三男坊を助けるために何ができるか。のんびり仕事を探している暇はないだろうし、続けられなければ安心できない。続くとは思えないのが今の現状で、だからといって生活保護も抜け出すのが大変だろうと思う。帰ってきて、療養するのが1番、現実的だ。
夫がいることがストレスになって療養も満足にできないというのは承知の上だ。療養の前に食べていかなくちゃならないわけで、夫の存在など無視してしまえばいいのだ。スルー技術を習得できたら、案外、居心地がいい家庭かもしれない。呪いの言葉は吐き出すけど。
夫デスノートっていうのがあるらしいけど、そこに書き込みたいくらいには不満があるが、はいはい、そうです、おっしゃる通りと、流してしまうか、相手をしなければいいだけで、娘にあしらわれるくらい単純でもある。帰ってきたとしても、誰も文句は言わないし、1番、現実的だろう。
私の心の病も、原因の一つは夫にあるが、ここまで元気になれたわけだから、三男坊が悪化するとは限らないと思う。これからますます寒くなるのに、いったい、三男坊は何を考えている?鬱の頭で考えられることなんて、たかが知れてるし、ロクなことは考えない。
全く、私はどうしたらいいのか。どうやったら、帰ってくることに同意させられるか。仕事ができるなら北海道にいてもいいが、今の生活リズムでは絶対に無理だろうと思うのだ。調子が悪かったら休む、それが日本の企業で通用するとも思えないし、休み過ぎれば解雇っていうことにもなるだろう。仕事の内容によっては悪化することだってあるかもしれない。
手元に戻して療養させる方が、ずっと安心なのだ。第一、もう仕事を探している時間もないわけだし。今から働いて、やっと間に合うくらいか。もしかしたら世間知らずなのかもしれない。誰かが助けてくれると思っているのかもしれない。誰も助けられないと思う。天は自ら助くる者を助くだ。
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