防衛費が増額になるらしい。ここにきて、やっと外国からの脅威を感じるようになったのか、敵基地迎撃ミサイルも念頭に置いているらしい。大いに歓迎する。でも、その財源が増税と聞くと、それでは国民の理解は得られないんじゃないかと心配になる。防衛費は安全を守るためにも増額は当たり前だが、そのために生活が苦しくなってしまっては本末転倒だ。
増税ではなく、無駄を失くして防衛費に充てられないのか。議員さんたち、かなり無駄遣いしているように思えるけど。そこを削ってはダメなのか。今、何でもかんでも値上がりしているし、給料は上がらないし、生活は苦しくなる一方だ。そこに、増税となったら国民が黙っていないだろう。次の選挙で敗退するってことはないと思うが、あまりにも決断力がなさ過ぎて不安に思うくらいの内閣だ。議席を今のまま維持できるとも思えない。
増税は極力避けて欲しい。安定的に防衛費を確保するためには国債では駄目なのは分かっている。今ある税収の中から無駄を省き、それを防衛費増額部分に充てられないのか。そして、武器弾薬を買うとか作るとかだけじゃなく、日本を守るために働いている自衛官がポケットマネーでトイレットペーパーを買うとか、営舎のエアコンが壊れても予算がなくて修理ができないとかないようにしてもらいたい。
自衛官の立場を公的に認めてもらいたいとも思う。憲法9条のおかげで、未だ違憲扱いされることもある自衛隊で、それなのに災害や領空侵犯、領海侵犯が起きれば自衛隊の出動となるのは割にあわないだろう。国を守る人を尊敬できなくてどうする。
防衛費の増額分は1.7%になるらしい。まだまだ、少ないと思う。日本は友好国に囲まれているわけじゃなく、どちらかというと敵国に囲まれているのだ。いつ何時、侵攻されてもおかしくはない。尖閣諸島が欲しい中国、反日が根強い韓国、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮、そして、何を考えているのか理解に苦しむロシア。
台湾は友好国だが、中国は台湾の独立を認めてはいないし、いつ台湾有事が起きてもおかしくはない。その時、日本がどうなるかは分からない。自衛隊が出動することになっても不思議ではないのだ。これはアメリカがどう動くかで変わってくるかと思うが、最悪の事態を想定しておいた方がいいだろう。
そう考えたら、1.7%の増額なんて、微々たるものに思えてくる。もっと増額してもいいくらいだ。財源の問題はあるにしろ、もう少し軍備にお金を投入してもいいと思う。いつもアメリカ頼りで、自衛隊の防衛力には力を入れない。もう、そんなことはできないだろう。自国を守るのは自国民だ。もし、自衛隊が先に動かなければ米軍だって動かない。そこまでお人好しではない。
アメリカ海兵隊がグアムに行ってしまったために、万が一の時、自衛隊だけで日本を守らなければならないのだ。もちろん、海兵隊は来てくれるだろうとは思うが、最低でも3日間は自衛隊だけで防衛する必要が出てくる。何で、日本に常駐させずにグアム移転させたのか理解に苦しむ。そこまで、日本は平和だとでも思っていたのか。
確かに、日本は天災さえ起らなければ平和な国のように思える。でも、それは見かけだけに過ぎないのではないだろうか。前述した国々が日本を狙っていないと言い切れるのか。何の資源もない国かもしれないが、尖閣諸島には資源があったはずだし、だから、それ欲しさに中国が動いているわけで、尖閣諸島は中国のものだと主張しているではないか。
尖閣のみならず、対馬も中国のものとしている。そのうち、沖縄を含めた離島すべてを中国の領土だと主張しないとも限らない。それを、遺憾の一言で片づけてしまって、何の対策も取らない政府は滅んでしまえばいい。
私はアナーキーではないが、今の政府の答弁を聞いているとイライラしてくる。検討しますの一言で、本当に決められない政治をしている感が凄い。それでいて、増税だけには積極的だ。国民の理解があろうがなかろうが勝手に決めてしまうのだ。
野党が情けないから、選挙しても負けないかもしれないが、その結果に満足しているとしたら大きな間違いだろう。他の野党に投票したら、もっと危ない政治をされるから、仕方なく消去法で自民公明両党のいずれかに投票しているに過ぎない。自分たちが本当に支持されているのか、今一度、政治家の皆さんには考えてもらって、増税で賄うとか、安易な発想は取り下げてもらいたいものだ。
もし、増税をするのなら、ゆりかごから墓場まで政府が責任を持って欲しい。北欧みたいに。
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