愚痴を聞き続けていると、脳にダメージが当たるらしい。それなら、私の脳は大ダメージを受けていることになる。母のことを妹に丸投げしているから、愚痴ならいくらでも聞くから、なんて言ってたんだけど、ほんと、愚痴しか言ってこない。聞いている方はしんどい。愚痴をこぼしている妹はすっきりするかもしれないけど。
妹の愚痴は母に関することばかり。認知症になって、電話にも出られなくなるほど進行してしまったけど、体の方は歩行以外はそれ程、心配するようなことはない。心臓が悪いらしいってことは聞いていたけど、要経過観察で済んでいる。血圧は気をつけなくちゃいけないレベルだけど、それ以外は、87歳にしてはいたって健康といえるだろう。
認知症になって、自分では何もできなくなって、家族のサポートが必要で、母のことが大好きな妹にとってはきつい話なのかもしれない。愚痴をこぼしたくなる気持ちは分からないでもない。でも、聞かされている方は堪ったものではないのだ。
認知症は直らないし、認知症の薬をストップさせたのも妹。ケアハウスに入居を許可したのも妹。それなのに、私にも非があるように責めたてられたら、こっちも腹が立つ。喧嘩する気はないけれど、妹とは母が亡くなったら、縁を切りたい。彼女は私と一緒に暮らしたいらしいけど、絶対に上手くいかない。性格が違い過ぎるし、私には何と言っても、可愛い子供たちがいる。子供たちを捨てて、妹と暮らしたいなんてこと有り得ないでしょ。
だいたい、母に万が一のことがあったら困るからって着拒にしていないだけで、本当はもう妹とは関りを持ちたくないのだ。母のことだけを心配していればいい妹にとって、母のことは優先順位が低い私は、怒りをぶつける対象でしかない。正直、母のことなんて微塵も心配していない。せいぜい、ケアハスを退去になったら、次の施設はどうしようかくらいのものだ。
母が何もできなくなったって嘆く気持ちが分からない。都合よく記憶の改竄をしていい子になっている母よりも、全部、忘れてしまった方が私的にはすっきりする。認知症だから忘れたのね、で、済むし、自分を納得させることもできる。
だからといって、虐待がなかったことにはならないけれど、ボケて忘れてしまったと思った方が気が楽だ。
それにしても、介護施設というのは、何故、こうも高額なのか。安価な特老は、数百人の人が待機しているし、すぐすぐ、入ることはできない。今から待機に入りたくても、要介護度が足りなくて申し込みもできない。
お金は、私が使ってしまったからないし、母の年金のみで入れる施設は殆どないだろう。うん、やっぱり復讐をしたしっぺ返しが来ているなって思う。それでも、母のためには1銭も使いたくないと思ってしまうんだ。神様、赦せない私を赦してください。
妹は母が私を虐待していたことを覚えていない。妹にとってはいい母だったんだろうと思う。妹の望むことは何でも叶えていたし、私とは扱いが全然違った。もともと、私は母に良い印象は持っていないのだ。そこから違うのに、同じように心配しろっていう方が無理だ。
自分ばかりが苦労していると妹はヒステリーを起こす。でも、私は母の面倒をみる気はさらさらない。私には、他に守るべき家族がいて、いろいろ思うところはあるけれど、それなりに幸せなのだ。妹には予防線を張っておいたけど、その予防線でどこまで妹を止められるかは未知数だ。
妹の住む場所から、母のいるケアハウスまで片道2時間かかる。それを毎週末欠かさず、母に面会に行かれるパワーは凄いと思う。母が自分ではできなくなった掃除とか洗濯とか、ゴミ出しとかをしてくるらしい。母とゆっくりするのではなく、忙しく立ち働いて、母が生活できるようにしているのだ。
まあ、ご家族のサポートがあれば入居できますって当初言われたから、それを忠実に守っているんだろうけど、もう、ケアハウスで生活するなんて無理。それは妹も分かっていて、分からないのは母だけだ。
また、ママが、ママがって電話をかけてくるんだろうと思うと気が重い。LINEとかならまだスルーすることもできるけど、電話はそういうわけにはいかない。何かしら理由をつけて切らないと、延々と愚痴を聞かされる羽目になる。彼女の頭の中には母の心配しか入っていないだろう。私からしてみればいい迷惑だ。脳にダメージを喰らってまで、聞くような話ではない。
私が、全く愚痴をこぼさないでいられるのは、このブログに愚痴を書き込んでいるからともいえる。読んでいる人は面白くないかもしれないが、こうして吐き出してバランスを取っている。後は呪いの言葉を書き綴った日記。妹も私に愚痴をこぼすんじゃなくて、他の方法を考えた方がいいんじゃないのか。
週末である今日、多分、母のところに行っているはずだから、夕方辺りに愚痴の電話が入ってくる可能性は高い。そう考えると堪らなく憂鬱だ。
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