多分、このままだと、日本に日本人がいなくなる日が来る。急激に進む少子高齢化。若い人に子供を産むように促したとしても、子供や赤ちゃんに対する目が厳しい日本では、産みたくても産めないという現状もあるだろうと思う。
お金もかかる。教育費が高過ぎることから子供を断念する夫婦もいる。シングルで子供を産めば冷たい目で見られ、子なし夫婦も冷たい目で見られ、かといって、たくさん子供を産んだら、そんなに産むなってって目で見られる。
私だって子供は苦手だ。でも、どんなに声がうるさくても、その声に恐怖心を抱いても、子供はうるさくて当たり前だということを知っている。大人しい子もいるだろうけど、大抵の場合、子供は元気に大声を出して、公園とかで遊ぶものだ。赤ちゃんだって喋れないんだから、泣いてコミュニケーションをとって当たり前だろう。
それを、子供がうるさいとかクレームをつける方がどうかしている。子供の声がうるさいからって、お母さんが恐縮して謝り続ける公共交通機関とか、どうしても乗らなければならない事情がなければ、使いたいとは思わないだろう。車があれば車を使いたいだろうし、他に交通手段がないから電車やバスを利用するのに、子供は乗るなとばかりに大声で文句をつける人がいるっていうのが信じられない。
少子化が進んで困るのは、自分たちだってことに気が付かないのか。働き手が減れば、年金も下げられる。自分の未来を背負ってくれる子供たちの声をうるさいって言うのはどうかと思う。自分が子供の頃、そんなに聞き分けのいい子供だったのか、思い出して欲しいものだ。
子供は迷惑をかけているつもりなんて微塵もないのだ。赤ちゃんだって、何か理由があって泣いているんだろうし、人見知りとか場所見知りとかもあるだろうし、そんな赤ちゃんが成長して日本経済を支えるようになるのに、これでは、子供を産むなって言っているようなものだ。
大人がこんなだから、近々、日本は滅びる。そうならないためには、大人が寛容にならないといけないだろう。教育費の問題もあるが、子供に関して、大人がもっと優しい感情を持たないと、2人は産みたかったけど、1人いればいいってなってしまうのは仕方ないことなのだ。地域で子供を育てるという意識がないから、子供の声に我慢が出来なくなるのだろう。自分が子供だったことを忘れているから、簡単に文句を言うのだろう。
理解がなければ子育てなんてできない。子供の声がうるさいって言われたら、子供を産むことを諦めてしまう。私は4人、子供を産んで育ててきたけど、ワンオペだけど、ワンオペじゃなかった。理解ある周囲の人達に助けられてきた。夫は役に立たなかったけど、ママ友とか、隣のおばさんとか、大家さんとかが助けてくれた。感謝してもしきれない。
教育費云々は、産んでしまえば何とかなるって言っちゃうけど、子供の存在が迷惑だと言われることを考えたら、産み控えをしてしまってもしょうがないだろう。昔、次男坊を産んだ時には、誰もあなたたちに部屋を貸す人はいなくなるって言われた。子供お断りのアパートとかマンションとか多かったし、実際、最初に入居したアパートでは妊娠していることが分かると、出ていくように言われた。そんな人ばかりだから、日本は滅びるしかないんだ。
少子化だから、日本が滅びるとか大袈裟だと思われるかもしれない。でも、このまま少子化が進めば、もう、日本という国を維持できなくなる。外国人労働者を受け入れて、産業を守ったとしても、その外国人に日本が追い立てられないという保証はない。日本人は確実に減っているのだ。外国人の数の方が日本人よりも多くならないとは言い切れない。
子供の声を騒音だと言うのなら、それは日本が無くなってもいいと思っているってことと同義語だろう。そんな子供もいつかは場をわきまえるようになるのだ。保育園や幼稚園の園庭で遊べない。公園は閉鎖。子供の声がうるさいとクレームが入るから。そんなのは間違ているとしか思えない。
子供が元気じゃなければ、国の存続はない。私は日本が好きだし、その日本が滅びるのを見たくはない。だから、登下校する子供の声も何とか耐えられる。自分の体調など、日本の将来に比べれば軽いものだ。
もっと、日本人は危機感を持つべきなのではないだろうか。このまま少子化が進めばどうなるか、真剣に考えるべきだ。子供がいなくなった日本が、どうなるか、簡単に想像がつくと思うのだが?
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