心の中で祈っていると、つい雑念の捕らわれてしまって、祈りが疎かになってしまう。だから、朝のルーチンの中に祈りの時間を設けてみた。声に出して主の祈りを祈り、その後で自分の置かれている現状や希望や神様への感謝などを祈る。時間はかかってしまうけれど、神様との関係が薄くなってしまうよりずっといい。
声に出して祈ってみて、分かったことはすべてを言葉にはできないっていうこと。本当に困っていること、不安に感じていること、悩み事、それらは全て、呻きになってしまって言葉にできない。だから、私の心の呻きを聞いてくださいって祈る。その中にこそ、自分の本当の望みが含まれているような木がする。やっぱ、声に出して祈るって大事なことだったんだなって改めて思う。
私には、静まった自分の部屋というものがないから、聖書に書いてあるような奥まった部屋で誰にも知られないように祈るなんてできないけど、朝の一時はリビングから人が消えるから、その隙に祈る。感謝と讃美を捧げ、不安なことを吐露し、言葉にできない呻きを聞き届けてくださいって祈る。きっと、主は私の願いを聞き届けてくれるって信じて。
私は教会にも行かないような不敬虔なクリスチャンではあるけど、妹から教えてもらった礼拝動画をYouTubeで見ている。リアルタイムで見ることはできないから、日曜日ではなく月曜日とか火曜日とかになってしまうけど、無駄に長くなくていい。ちゃんと向き合って見ていないけど、メッセージは心に刺さる。
圧倒的に、神様と向き合う時間が足りていないって自分でも自覚している。30~40分の動画さえ、クロスステッチをしながら聞いているだけ。声に出して祈るようになっても、なかなか向き合っているとは言えない。
声に出して祈ると、祈りの言葉以外は考えられなくなるから、その分、主と近付いたような気はする。聖徒の交わりとか無理だけど、それでも、神様は祝福してくれると信じてる。今までだって、何とかなってきたんだから、今日も明日も何とかなるって思える。もちろん、声に出して祈ったからといって、自分に艱難が降りかからないということはないけれど、イエス様が何とかしてくれるっていう信頼があるのは心強い。
私みたいな不信仰者であっても、神様は決して見放したりされないんだ。そう思えることは幸いなことだと思う。自分の信じている宗教を他人に押し付けるつもりは毛頭ないのだけれど、疲れた人、重荷を負った人はイエス様の前に出ていこうって聖歌があるけど、まさにそれだよなって思うんだ。すべてを降ろして、安息を得ることが出来るから。
礼拝にさえ出席していればいいって思ったらいけないんだろう。礼拝に出席することは大事なことだけど、居眠りしていたら意味ないし、退屈なメッセージをされて他のことを考えてしまっていてもダメだろう。私は私のペースで神様と向き合うことが出来ればそれでいいような気がする。教会に行かずに困るのは、聖餐式に出られないこと。教会によっては除名処分にされる。
声に出して祈る前に、これも妹から教えてもらった日ごとの糧というYouTubeを見ている。2~3分の短いものだけど、毎朝聞いている。これも心に刺さるし、クリスチャンで良かったって思える。このチャンネルを聞いてから、声に出して祈る。もしかしたら私の祈る主の祈りは古くなってしまったバージョンかもしれないけど、とりあえずは祈る。本来はこれだけでも十分らしい。あとの必要なことは全部、神様がご存じだから、主の祈りだけで十分だって。
でも、私は追いすがるように祈る。その半分は呻きでしかないかもしれないけど、その呻きをきっと聞いてくださるって信じて。だいたい、祈る前から神様はすべてを御存じなのだ。主の道を外れないように生きていけば、決して悪いようにはなさらないだろう。主の道、主の御心に沿った生き方がしたい。
いくら人生100年時代って言われても、そんなに長生きしたいわけじゃないし、安らかな死を迎えられればそれでいい。たとえ私が100歳まで生きるとなっても、残りの時間は生きていきた時間よりも短いのだ。まだ、体も動くから若いような気でいるけど、もう終活を初めてもおかしくない年齢ではある。
随分、若い頃、他人に迷惑をかけた。迷惑をかけてしまった人達を祝福してくださいって祈る。心から祈る。声に出して祈るから、余計な考えに振り回されることもない。心の中で祈っているだけじゃダメなんだなって、やっと理解した。
教会に通えるようになるまで、元気になると良いなって思う。母教会はちょっと遠いし不便だけれど、去年、わざわざ新しい牧師先生と教会員の方が訪ねてきてくれて、気にかけてもらっているんだなって思ったんだ。小さな教会。20人も入れるかどうか分からないくらい小さい。小さ過ぎて、話しかけられるのが嫌でなかなか行く気になれない。
声に出して祈ることを覚えただけでも進歩だと思おう。私は守られているんだ。
スポンサードリンク